オタクってよばないで!

現在バンド休止中。


久しぶりにそれぞれが生活に帰っていろんなことを見直す期間。


社会人バンドにはこういうのが許されているから好き。
おれは自分の生活に帰ってきた。
アイルビーバック。





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正直不満が多い。
学校であった怖い話より
気持ち悪さが減っててやりやすかったけど。
思ったより怖くないし。

物語の読後はいいね。
ひとつの物語が最小で1分かからないから
後に残る読後感を楽しむのがメインだった気がする。
都市伝説的な話を立て続けに読んで
なんでだろうね?って首かしげて終わるのが
おれは意外と好き。
味わうというよりはむやみに無責任に楽しむ感じ。
妄想を振り回す。
なんか知らないけどダイナミック。


あの日本地図をつかった仕掛けは正直言って
あんま生きてないアングルですね。

この作者って
いずれかの方向に突っ走ってるのが魅力だった気がするから
その面でも期待はずれ。
メジャーな人(「うずまき」の脚本家とか筒井康隆とか)を登場人物として使ったせいか
なんか薄気味悪さも半減。

宝探しのやつはびびったけどね。
あれはサウンドノベルっていう表現方法を
理解してるから出来る演出だと思う。
ある意味古典的という言い方も出来るけど
いいじゃん。古典を作った本人だし。
このびびらせ方はは我孫子武丸も得意だよね。

物語を伝える上で、ゲームとしての
サウンドノベルの特異性は、
読み手が自分のスピードで想像(情緒)を膨らませる事が出来る部分があると思う。
そういう意味で、ホラーやサスペンスといった恐怖感を売りにするジャンルは
ジャストフィットなんですよ。



サウンドノベルには色んな角度からの表現的なアプローチがある。
色んな軸を走らせて面白くしていく訳だ。

「文章表現」。
おそらく一般的なサウンドノベルにおける選択肢とは
「文章表現」という軸に沿ったアプローチなんだと思う。
(一般的なサウンドノベルって何の事を指すんだ?)
じつは小説の面白さとまった同列なんだよね。
もっと言うならパラレルワールドに無条件で惹かれるか否かで大分受け取り方も違う。
かまいたちの夜の魅力っていくつもの世界からベストを選ぶ理由がはっきりしている点なんだと思う。
ベストじゃないと犯人に殺されちゃうわけで。
紙媒体でレスポンス良く出来ることじゃないから、一番の違いでもあるけどそこにサウンドノベルは詰まっていない。
選択肢にサウンドノベルの根本的な面白さは潜んでいないことは
ひぐらしのなく頃に」が充分証明した。

「視覚・聴覚」。
音、絵で直接情緒に働きかける点。映像表現といってもいい。
これでサウンドノベルの可能性はぐんと広がる。
受け取り側の感情に制限をかける訳だ。
あたらしい可能性を模索できる部分。
文章で心境を描きつつ声で会話したりとか。

ある意味とても映画的というか。
これに「選択肢」があると一応「ゲーム」って呼べる状態に変わる訳だ。


「ゲームシステム」。
矛盾しててごめんなさい。

要は
「街」におけるザッピング。
かまいたちの夜」におけるピンクのしおり
プレイヤーが十字キーおしてAボタンで決定する行為の事だよね。
ある意味選択肢そのものの事といって良い。
プレイヤーに直接語りかける(意思に働きかける)ような部分ですわ。

そして
「四八」における日本地図と登場人物管理。
これがうまく機能しなかったように思う。
それがなんだか残念。


不思議なのは、
ある意味映画より万能な「ゲーム」っていう媒体で
物語を見せる上で何かの要素を放棄すると
サウンドノベルは良い作品になることが多い。

かまいたちの夜をエポックメイキングとして考えると

「街」パラレルワールドを放棄した。
ひぐらしのなく頃に」は選択肢を放棄した。
学校であった怖い話」はシステム(プレイヤーが頭を使う部分)を放棄した。
オレは好きじゃないけど
弟切草」は物語を放棄した。
HUNTER×HUNTERの「制約と誓約」のように
何かを制限することによって
一方の働きが増幅することもあるのかも知れない。


サウンドノベルが好きでやってるけど
「お前ならどうする?」と言われた時、結構悩むんだよね。
サウンドノベルが今後も進化していくのであれば、
まだ創生期を過ぎていないのかも。
誰もかまいたちの夜を踏み台に出来ていないのがその証拠で
(それがベストではない)
ということなのかも知れん。

ひぐらしが完結し、
うみねこが始まり、
飯島なんとかさんが活動を再開し、
チュンソフトが新作をつくった2007年は
サウンドノベルのシルエットがより濃く姿を現した年なのかもしれないと思って
いろいろ書いたけど、なんか釈然としない。
なんでオレはサウンドノベルに惹かれるんだ?

というか
オレ、TVゲームが好きなんだと最近実感。
いいオヤジになっても本気で遊ぶんだろうな。


後輩にこれ貰った。

SIREN

SIREN

鬼のように怖ええ!!